2018年の英日・日英翻訳国際会議 (IJET-29)は大阪開催でした。本会議に先立ち、JATPATENT(特許分科会)では講師をお招きし、プレイベントとしてセミナーを開催いたしました。
https://jat.org/ja/events/event/pre-ijet29-jatpatent

講師は、欧州・ドイツ弁理士のフリーデマン・ホアン先生。ホアン先生は、ミュンヘンのHorn Kleimann Waitzhofer事務所の共同代表であるとともに、大阪のホアン・打田特許翻訳有限会社の設立メンバーのお一人なので、弁理士という立場と、特許翻訳者という立場の両方から、翻訳ミスとそれがもたらす結果についてお話しいただきました。

他の講演でお招きした米国弁護士の先生によれば、米国では、審査段階で「誤訳」を理由として拒絶理由が発せられるケースはほとんどないとのことでした。一方、ホアン先生によれば、欧州では、「誤訳である」という理由そのものでは拒絶されないものの、明瞭性違反や新規事項追加を理由として誤訳を指摘されることがあるとのことでした。実務を通じて審査官から指摘された具体例をたくさん取り上げていただき、各翻訳ミスが、どのような拒絶理由になるかについて解説していただきました。また、前置詞や冠詞のちょっとした使い方の間違いや語順の違いによって翻訳文が不明瞭になってしまうことを教えていただきました。

講演の資料はこちらからダウンロードしていただけます。(セミナーでお伝えしたパスワードをかけてあります。)
 
【特許Pre-IJET講演資料】
 

今後、JATPatentに取り上げてほしいトピックや、参加してみたい特許関連イベント等がありましたら、ぜひご意見を聞かせてください。今後ともよろしくお願い申し上げます。
 
JAT特許分科会(JATPatent)より
jatpat @ jat.org

(文責:平林千春)