第16回コンテスト課題文      全文ファイルはこちら
 

Construction Completed for Prototype Wall Designs
By Paul Koscak
https://www.cbp.gov/frontline/border-wall-prototype-designs
 
For the first time, the public got an up-close look at eight Southwest border wall prototypes when they were unveiled by CBP near San Diego in October. The event garnered coverage from more than 30 local and national media outlets. The prototypes range from 18 to 30-feet high. 
 
Constructed with concrete and other materials, the structures will soon be tested for their resiliency to determine a final selection. CBP evaluators will use power and hand tools and methods criminals and those trying to slip through the border may use to penetrate the wall. 
 
These prototypes will serve two important ends: to deter illegal border crossings and to allow CBP to evaluate the new wall designs for improvements in denying or impeding illegal entry. As the border security environment continues to evolve, CBP continues to refresh its border barrier design toolkit. 
 
In order for wall prototype designs to be added to CBP’s existing toolkit, they must meet the Border Patrol’s operational requirements. “We’ll look at things like aesthetics, how penetrable they are, how resistant they are to tampering and then scaling or anti-climb features,” CBP Acting Deputy Commissioner Ronald D. Vitiello said during the announcement. CBP evaluators will use power and hand tools and other methods they expect transnational criminals to employ against the barrier. 
 
Six vendors will construct the eight prototypes, with two companies building examples of both.  These companies are Caddell Construction Co. of Montgomery, Alabama; KWR Construction of Sierra Vista, Arizona; ELTA North America Inc. of Annapolis Junction, Maryland; W. G. Yates & Sons Construction Company of Philadelphia, Mississippi; Fisher Sand & Gravel Co. of Tempe, Arizona; and Texas Sterling Construction Co. of Houston, Texas. 
 
Border Patrol requirements 
 

The designs were constructed to the Border Patrol’s requirements. “We look at things like aesthetics, how penetrable they are, how resistant they are to tampering and then scaling or anti-climb features,” CBP Acting Deputy Commissioner Ronald D. Vitiello said. 
 
The border wall supports impedance and denial. A major factor in determining where investments in impedance and denial would be most effective is referred to as “vanishing time,” which is the distance between the border and the point at which an illegal border crosser could blend into the local populace. Vanishing times are often particularly short in urban areas, Blaine Sector Chief Jerry “Brian” Martin noted. 
 
For fiscal year 2018, the Department of Homeland Security has requested $1.57 billion for wall projects covering approximately 74 miles along the Rio Grande Valley, Texas, and San Diego borders with Mexico. In Rio Grande Valley Sector, CBP would construct a border wall system that includes a concentrated combination of infrastructure such as wall, lighting, enforcement cameras, improved detection technology and all-weather roads. This system creates an enforcement zone, within which agents are able to safely patrol and maximize impedance and denial created by the border infrastructure.

受賞者とファイナリストの訳文

中条愛里(ファイナリスト)

国境の壁、試作品が完成
By Paul Koscak
https://www.cbp.gov/frontline/border-wall-prototype-designs

  米税関・国境取締局(CBP)は10月、サンディエゴ近郊にて、米南西部国境に建設予定の壁の試作品8種類を一般初公開し、30以上の全国・地元メディアが駆けつけた。試作品の壁の高さは18フィートから30フィート(約5.5メートルから9メートル)と様々である。
 試作品はコンクリートやその他の材質でできており、CBPは最終選定に向けて近々強度の検査を行う。その際、犯罪者や不法越境を図る者が壁を貫通するために使う可能性がある電動工具や手動工具、手段等を用いて評価する予定である。
 これらの試作品は、不法越境の抑止、及びさらに効果的な不法越境拒否や阻止を実施するためのCBPによる壁設計評価に役立つ。絶えず変化する国境の安全保障環境に対応し、CBPは国境の壁の設計に関する知見や能力等を進化させている。
 CBPが試作品の設計を今後活用するには、設計が米国境警備隊の運用要件を満たす必要がある。今回の試作品公表の際、CBPのRonald D. Vitiello副局長代理は「壁は外観が美しいか、貫通しやすいか、強度が十分であるか等をまず検証し、登りやすいか登りにくいかという特徴について確認する」と話した。CBPは、不法越境を図る犯罪者が壁に用いる可能性がある電動工具や手動工具、その他の手段等を使い評価を行う。
 製作には6社が参加した。うち2社が各2枚を製作し、試作品は合計8枚となった。参加企業は、Caddell Construction Co.(アラバマ州モンゴメリー)、KWR Construction(アリゾナ州シエラビスタ)、ELTA North America Inc.(メリーランド州アナポリス・ジャンクション)、W. G. Yates & Sons Construction Company(ミシシッピ州フィラデルフィア)、Fisher Sand & Gravel Co.(アリゾナ州テンピ)、Texas Sterling Construction Co.(テキサス州ヒューストン)である。

米国境警備隊の要件

 試作品は米国境警備隊の要件を満たすよう設計された。CBPのRonald D. Vitiello副局長代理は「壁は外観が美しいか、貫通しやすいか、強度が十分であるか等をまず検証し、登りやすいか登りにくいかという特徴について確認する」と述べている。
 国境の壁は不法越境の阻止や拒否に役立つが、そのために最も効果的な投資対象を決定する主な要素に「消失時間」というものがある。これは不法越境者が国境を超えてから地元の人々に紛れ込んでしまうまでの時間を指す。ブレイン地区のJerry Brian Martin長官(通称Brian)によると、消失時間は一般的に都市部において特に短いという。
 米国土安全保障省は2018年度の予算に、テキサス州のリオグランデバリーからサンディエゴまで約74マイル(約120キロメートル)にわたるメキシコ国境の壁建設計画費用として15.7億ドルを要求している。CBPはリオグランデバリー地区において、壁、照明、取締カメラ、性能を向上させた検知技術、全天候型の道路など集中的なインフラを整備した国境警備の仕組みを構築したいと考えている。この仕組みにより、隊員が安全にパトロールを行い、国境インフラの効果によって不法越境の阻止と拒否を最も効果的に行うことができる取締区域を生み出す。


Miki Kuroda(ファイナリスト)

メキシコ国境の壁 試作品の完成
Paul Koscak著
https://www.cbp.gov/frontline/border-wall-prototype-designs

この10月、サンディエゴ近郊で米国南西部の国境に建設予定の壁の試作品8点が米国税関・国境取締局(CBP)により初公開され、国民にお披露目された。試作品の完成は、地元および全米メディア30社以上の注目を集めた。それぞれの壁の高さは5.5~9.1メートルに及ぶ。

それぞれの試作品はコンクリートなどの資材で建設され、近日、最終選考のための強度テストが行われる予定だ。CBPの評価担当者は、犯罪者や不法入国者が壁を突破する際に使用すると考えられる、電動および手動による工具や手法を使用する。

これらの試作品は二つの重要な役割を果たす。一つは不法入国という考えを阻止すること、もう一つはCBPがより効果的に不法入国を拒否また妨害するための、壁の新機能を査定する機会である。国境警備を取り巻く状況は進化を続けており、CBPも国境壁を機能させるためのツールキットを一新し続けている。

壁の試作品デザインがCBPの現行のツールキットに加えられる条件は、国境警備隊の業務における必要事項を満たすことが必須だ。CBPの参事官代行Ronald D. Vitielloは、記者発表の際「我々が重要視しているのは、景観、貫通性、改造やよじ登りに対する耐久性、また這い上がり防止機能だ」と話した。CBPの評価担当者は多国籍に渡る犯罪者が壁を突破するために使用すると予想される、電動および手動による工具やその他の手法を駆使する予定だ。

6つの業者のうち2社が2種類の壁を提案しており、計8点の試作品を建設。参加したのは、アラバマ州モンゴメリのCaddell Construction Co.、アリゾナ州シエラビスタのKWR Construction、メリーランド州アナポリス・ジャンクションのELTA North America Inc.、ミシシッピ州フィラデルフィアのW. G. Yates & Sons Construction Company、アリゾナ州テンピのFisher Sand & Gravel Co.、およびテキサス州ヒューストンのTexas Sterling Construction Co.の6社だ。

国境警備隊の必要条件
壁のデザインは国境警備隊の必要条件に沿って作成された。CBPの参事官代行Ronald D. Vitielloは「我々が重要視しているのは、景観、貫通性、改造やよじ登りに対する耐久性、また這い上がり防止機能である」と話した。
国境の壁は阻害と拒否に有効である。国境沿いのどのエリアにおいて、阻害と拒否への投資が最も効果的であるかを左右する主な要因は「失踪所要時間」と言われるもので、国境ラインから不法入国者が米国側の住民と見分けが困難になりうる地点までの距離である。ブレイン地区長官のJerry “Brian” Martinによると、失踪所要時間は都市部においてとりわけ短いことが多い。
2018年度の予算要求で米国国土安全保障省は、リオグランデ渓谷、テキサスおよびサンディエゴに接する約120㎞に及ぶメキシコ国境沿いの壁建設プロジェクトに15億7000万ドルを盛り込んだ。リオグランデ渓谷地区では、CBPが壁、照明、監視カメラ、改良型探知センサー、全天候型道路などのインフラが凝縮された国境壁システムを構築する狙いだ。このシステムにより、国境警備隊が安全に警備を行い、また国境付近のインフラ整備により生まれる阻害と拒否を最大化できる執行区域が作り出される。


秋元亜希子(ファイナリスト)

「国境の壁」の試作モデル、建設完了
(Paul Koscak)
https://www.cbp.gov/frontline/border-wall-prototype-designs

CBP(米国税関・国境警備局)は10月にサンディエゴ近郊で、アメリカ南西部とメキシコを隔てる「国境の壁」の試作モデル8種を公開し、人々は初めて壁を間近に目にしました。このイベントは30を超える地方および全国メディアで報道されました。試作モデルの高さは18フィート(約5.5m)から30フィート(約9.1m)です。

コンクリートおよびその他の材質によって建設されたこれらの構造物に対し、最終選考のため、壁を越えようとする試みにどの程度耐えられるかを調べる試験が、まもなく行われます。CBPの評価チームは、犯罪者や不法入国をもくろむ人々が壁を越えるために使う可能性のある電動及び手動の工具と各種方策を用いる予定です。

この試作モデルには2つの重要な目的があります。ひとつは違法な越境を抑止すること、もうひとつは、違法入国の拒絶と抑止の効果を高めるため、新たな壁の設計をCBPが評価できるようにすることです。変化し続ける国境警護の状況に対応するため、CBPは国境障壁の設計のバリエーションを更新し続けているのです。

既存の国境障壁のバリエーションに加えるためには、試作モデルの設計が国境警備隊の運用上の要求に合致しなければなりません。「我々は、見た目の美しさや、穴のあけにくさ、不正な加工によって登ることができないか、乗り越え防止の性能を備えているか、といった点を吟味する」とCBP副局長代理のロナルド・D・ビティエロは声明で述べました。CBPの評価チームは国際犯罪者たちが障壁に対して用いる可能性のある電動および手動の工具とその他の各種方策を使って評価します。

試作モデル8種は6つの企業が建設し、うち2社はコンクリートとその他の材質の両方の試作モデルを建てました。参加しているのは以下の企業です。Caddell Construction Co.(アラバマ州モンゴメリー)・KWR Construction(アリゾナ州シエラビスタ)・ELTA North America Inc.(メリーランド州アナポリスジャンクション)・W. G. Yates & Sons Construction Company(ミシシッピ州フィラデルフィア)・Fisher Sand & Gravel Co.(アリゾナ州テンピ)Texas Sterling Construction Co.(テキサス州ヒューストン)

国境警備隊が求める条件

試作モデルは国境警備隊の要求に合わせて設計されました。「我々は、見た目の美しさや、穴のあけにくさ、不正な加工によって登ることができないか、乗り越え防止の性能を備えているか、といった点を吟味する」とCBP副局長代理ロナルド・D・ビティエロは述べています。

国境の壁は不法な越境に対する抑止と拒絶の役割を担います。抑止と拒絶のための投資をどこにするのが最も効果的かを決める重要な要素のひとつに、不法越境者が国境を越えてその地域の人々に紛れ込むまでにかかる「消失のための時間(vanishing time)」と呼ばれるものがあります。「消失のための時間」は概して都市部において特に短い、と国境警備隊ブレイン支部長ジェリー・“ブライアン”・マーティンは記しました。

2018年度、米国国土安全保障省はテキサス州のリオグランデバレー地域とサンディエゴに接するメキシコ国境の、合わせて74マイル(119km)程におよぶ国境の壁建設プロジェクトのために15億7000万ドルの予算を要求しました。リオグランデバレー地域において、CBPは壁、照明、監視カメラ、高性能な検出技術、全天候型道路といった各種設備を結集した国境障壁システムを構築する予定です。このシステムによってつくられる取り締まり区域において、巡視員は安全にパトロールを行うことができ、国境設備による抑止と拒絶の効果を最大にすることでしょう。

今城晋子(2位)

「国境の壁」デザイン8種、試作品の建設が完了
Paul Koscak
https://www.cbp.gov/frontline/border-wall-prototype-designs

米国税関・国境警備局(CBP)は10月、カリフォルニア州サンディエゴ近郊で、南西部の「国境の壁」の試作品8種を公開しました。8つの試作品が間近で一般に公開されたのは、このときが初めてです。発表には30を超えるローカルおよび全国の報道機関が集まりました。試作品は、18フィートから30フィート(約5.5メートルから9.1メートル)の高さがあります。

壁はコンクリートや他の材料で作られており、間もなくその強度の検査が行われ、それによって最終候補が決まります。CBPの検査員は、犯罪者や国境をすり抜けようとする者が壁の突破に使うと思われる動力、手工具、方法で検査を行う予定です。

試作品は、2つの重要な目的のために使われます。1つは不法な越境を抑止すること、もう1つは、新しい壁のデザインによって不法入国を阻止または妨害する効果が高まるかどうか、CBPが検証できるようにすることです。国境警備をめぐる環境はたえず変動しているため、CBPも国境の壁のデザインに関するガイドラインを常に更新しています。

壁の試作品のデザインがCBPの現行ガイドラインに追加されるようにするには、国境警備隊の運用上の要求を満たす必要があります。「私たちが注目するのは、見た目の美しさ、突き破りにくさ、不正工作に対する強度、よじ登りや乗り越えを防止する機能といった点です」とCBPのロナルド・D・ビティエロ副局長代理は発表の中で述べました。CBPの検査員は、国際的な犯罪者が壁の破壊に使うと予想される動力、手工具、方法で検査を行う予定です。

6社の企業が8つの試作品を建設し、そのうち2社はコンクリートとそれ以外の材料の両方で試作を行いました。その企業は次の通りです。カデル・コンストラクション(アラバマ州モンゴメリー)、KWRコンストラクション(アリゾナ州シエラビスタ)、ELTAノース・アメリカ(メリーランド州アナポリス・ジャンクション)、W・G・イエーツ・アンド・サンズ・コンストラクション(ミシシッピ州フィラデルフィア)、フィッシャー・サンド・アンド・グラベル(アリゾナ州テンピ)、テキサス・スターリング・コンストラクション(テキサス州ヒューストン)。

国境警備隊の要求

試作品は、国境警備隊の要求に合わせて建設されました。「私たちが注目するのは、見た目の美しさ、突き破りにくさ、不正工作に対する強度、よじ登りや乗り越えを防止する機能といった点です」とCBPのロナルド・D・ビティエロ副局長代理は述べました。

国境の壁には、不法入国を妨害して遅らせ、阻止する効果があります。どこで重点的に妨害・阻止を行えば最も効果的かを判断する上で、重要な要素となるのが「失踪時間」です。失踪時間は、国境と、不法入国者が現地の住民に紛れ込む可能性のある地点との距離を指します。都市部では失踪時間が特に短くなりやすい、とワシントン州ブレイン地区のジェリー・ブライアン・マーティンチーフは指摘しました。

国土安全保障省は、テキサス州リオグランデバレーからサンディエゴまでのメキシコ国境沿いに約74マイル(約119キロメートル)に及ぶ壁を建設するプロジェクトのため、2018年度の予算として15億7000万ドル(約1784億円)を請求しました。CBPはリオグランデバレー地区に、壁、照明、監視カメラ、高度な探知機器、全天候型道路などの設備を緊密に連携させた国境の壁のシステムを構築する予定です。このシステムにより、国境警備員が安全にパトロールを行い、国境設備の妨害・阻止効果を最大限に活かして法を執行できる地帯が生まれます。

木村彩(1位)

壁の試作品、完成を迎える
Paul Koscak
https://www.cbp.gov/frontline/border-wall-prototype-designs

米国税関・国境警備局(CBP)は10月、サンディエゴ近郊で、南西国境に建設する壁の試作品8種類を初めて公開し、地元メディア、全国メディア合わせて30社を超える報道陣が集まった。壁の高さは、約5.5メートルから9メートルの範囲となっている。

試作品はコンクリート製のものと、それ以外の素材で作られたものがあり、間もなく、それぞれの壁の弾性をテストした上で、最終的に選定される予定。CBPによる評価の際には、犯罪者や越境者が壁の突破に使うと考えられる電動工具や手工具、方法が用いられる。

これらの試作品には、ふたつの重要な役目が与えられている。ひとつは不法越境の抑止、もうひとつは、不法入国の防止と阻止に向けて新しい壁の設計に加えられている改良点を評価することだ。国境警備を取り巻く環境が日々複雑化するなか、CBPも常に、壁の設計リストの見直しを行っている。

試作品の設計が現在のリストに加えられるためには、その設計が警備隊の運用基準に沿ったものである必要がある。CBPのRonald D. Vitiello副局長代理は発表で「美観に加え、貫通や変形にどのくらい耐えられるか、さらに、どの程度よじ登りを防げるか、つまり登りにくい形状かどうかなどを確認します」と語った。CBPによる評価は、国際犯罪者が壁を超えるのに使用すると想定される電動工具や手工具などさまざまな方法を用いて実施される。

8種類の試作品を製作しているのは6社で、このうち2社が2種類ずつ完成させることになっている。手掛けた企業は、アラバマ州モントゴメリーのCaddell Construction Co.、アリゾナ州シエラビスタのKWR Construction、メリーランド州アナポリスジャンクションのELTA North America Inc.、ミシシッピ州フィラデルフィアのW. G. Yates & Sons Construction Company、アリゾナ州テンピのFisher Sand & Gravel Co.、テキサス州ヒューストンのTexas Sterling Construction Co.だ。

国境警備隊運用基準

試作品は、国境警備隊の運用基準に合うよう設計された。「美観に加え、貫通や変形にどのくらい耐えられるか、さらに、どの程度よじ登りを防げるか、つまり登りにくい形状かどうかなどが重要です」とCBPのRonald D. Vitiello副局長代理は言う。

国境の壁は、阻止・防止活動の一端を担っている。どこに壁を建設すれば阻止・防止効果が最も高くなるのかを見極めるのに重要な要素となるのが、「消失時間」と言われるものだ。「消失時間」とは、国境と不法越境者が地元住民のなかに紛れ込む地点との間の距離のことだ。Jerry “Brian” Martinブレイン・セクター長によれば、都市部では消失時間が特に短いことが多いという。

国土安全保障省は2018年度予算として、テキサス州リオグランデバレーとサンディエゴのメキシコ国境沿いに、約119キロ(約74マイル)に渡る壁を建設する計画に対し、15億7000万ドルを要求している。CBPはリオグランデバレー・セクターに、壁、照明、監視カメラ、改良型発見機器、全天候型道路などのインフラを組み合わせたシステムを作るもくろみだ。このシステムにより、職員は取り締まり区域のなかで安全にパトロールし、国境インフラによる阻止・防止効果を最大限発揮させることが可能になる。