エンジニアのための英文超克服テキスト

著者: 平井 通宏

出版社: オーム社

出版年月: 2015年4月

                               

この本は、外国語学習法の世界的流れとして最近注目を浴びている内容言語統合型学習(CLIL: Content and language integrated learning)つまり、「外国語を科目として学ぶ」ではなく「外国語で科目を学ぶ」という考えに基づいて、実際に世の中に流布しているさまざまな出版物やウェブの記事を活きた教材として、これらの英文を速く正確に読解するコツを解説したものです。筆者は、日本の大手電機企業でメインフレーム・コンピュータの開発とその輸出に三十有余年携わった後、理工系大学で十年以上科学・技術英語を教えてきた経験と知見を基に、日本人(特に技術者)の英文読解上の問題点を分析した「速く正確に読む IT エンジニアの英語」を2011年2月にジャパンタイムズ社から上梓しました。この度この本の応用編の「生素材」(実際に刊行・公開されている英語の記事やマニュアルなどの英文)を過去約2年以内の新しいもので総入れ替えするなど大幅に手を加えて改訂・改題してオーム社から出版する運びとなりました。
筆者の経歴上、採録した英文は、コンピュータ/ICT 関係が中心ですが、用語を別にすると、日本人が苦手とする構文・文法上の弱点は専門分野に限定されず共通していることが多いので、技術者および技術系学生一般にとっても役に立つものと信じております。

この本の執筆にあたっては、できるだけ広い範囲の読者に資するよう、次のような特徴を打ち出したつもりです。
・英文読解上の問題を、知識・姿勢・動機などさまざまな面から診断しているので、読者 は、より整理された形で認識することができる
・今日実際に世界で使われているさまざまなタイプのコンピュータ関連英文が紹介され ており、活きた英語に触れることができる
・豊富な英文(上記)実例について読者は、自分で読解を試み、提供されている模範解釈  (和訳)例と比較して自己診断することができる
・用語集、ネット上でよく使われる英語表現集および英文読解に役立つウェブサイト集などが付録で用意されており、実用性が高い
・英語は別としても、パソコンやインターネット技術の最近の動向(例: ビットコイン、IoT、ビッグデータ)が紹介されているので、ニュース源としても役に立つ
・随所に英語ジョークが散りばめられており、楽しく読める