「翻訳の日」(9月30日)を記念する特別企画を、昨年に引き続き今年も実施いたしました。X(旧Twitter)上での呼びかけに、#翻訳の日JAT2024 および #InternationalTranslationDayJAT2024 のハッシュタグのもと、翻訳者・通訳者の方々から、翻訳のコツや翻訳者・通訳者を目指したきっかけについて、数多くの貴重な投稿が寄せられました。ここでは、興味深い投稿の一部をご紹介させていただきます。

■翻訳者になったきっかけ

•大学教員の後、病気療養をしながら在宅で働きたいと思い、思いついたのが好きな「語学」と「書くこと」を活かせる翻訳の仕事でした。(@hippo_b

•目指す職業が通訳者→翻訳者に変わったのは、留学時代に通訳翻訳学校に通ったとき。どう考えても私は翻訳の方が向いてる、翻訳の方が好きって気がついた。緊張しいだし人見知りだからね。あと細部にこだわるのが好き。それがきっかけ。(@1226reina

•子供の頃に字幕で映画をたくさん見ていて、外国語と翻訳に興味を持ったから。長く続けられそうだから。(@yfspica1

•大学で映像翻訳の授業を受講し、字幕をつける楽しさを学んだからです!大学卒業後、映像翻訳者をめざして渡韓。1年ほど映像翻訳者として活躍したのち日本語教師に。その後、コンテストで大賞を受賞したのをきっかけにWebtoon翻訳者になりました。(@doUKNOWme__1228

•学生のときにさせてもらったU21アジアハンドボール選手権での通訳バイト。付いたチームの役に立てたこと、終わって喜んでもらったことが嬉しくて仕事にしたいと思った。(来賓に叱責を受けた経験もよい糧に)(@traducteur_fJED

•病気で教員を辞めて、対面・通勤なしの仕事を考えて翻訳にたどり着きました。退職金で翻訳スクールに通い、チェッカーのバイトをしたおかげで在宅で働けるようになりました。ありがたや。(@bumicchu

•遠距離恋愛の彼(現旦那)の勤務地がどこになっても働けるよう、場所を選ばず、テックライターの経歴と英語力が活かせる仕事として翻訳を選びました。あとは手に職が欲しかったから。社内翻訳をいつまで続けるか分かりませんが、定年まで続けた場合は年金受け取りまでの収入確保も。(@ikema36203079

•翻訳者になる覚悟を決めたのは、回り道を経て遅い出版翻訳デビューを果たした私に、文学者で翻訳家だった伯父が「詩人や作家は早咲きもあるが翻訳は人生経験がものを言うから遅くはない」と励ましてくれたから。伯父さん、ありがとう。これからも見守ってください。(@NatKC7

•26文字で世界のすべてが表される単純明快さと、まったく無関係な英語と日本語という2つの言語を聞いたり読んだりする人の頭の中に同じ絵を描かせる無理ゲーをするという複雑さにギャップ萌えしたのがキッカケです。(@JoyJPN

•中学生の時の夢が字幕翻訳者だった。転勤族になり、どこへ行っても続けられる仕事に就きたいと思い、再び夢を追うことにした。(@watashiwaconnie

•翻訳者を目指したきっかけ、というか、ある日いきなり翻訳者デビューチャンスをいただいた。北京でメディアコーディネーター、ライターだった時、友人の紹介で知り合えた中国人師匠から。専門知識なし、下積みなしで訳者として名前が表紙に記載された。恵まれすぎて、すみません。(@kyokahuasheng

•産後、体調を崩してしばらく寝たきりだったのですが、そのとき唯一元気をもらっていたのが中国生まれのノベルゲームでした。そのとき、日本語をもっと磨き上げたいと思ったのが、翻訳者をめざしたキッカケです。(@totani00maki

■翻訳のコツ
•とにかく見直すこと。なるべく良い文章、良い翻訳に触れること。(@hippo_b

•読むときとチェックするときは文法を考えますが、書くときは文法をいったん離れて「こういうとき、どう言うかな」と考えています。(@yfspica1

•映像翻訳のコツ→「ムダなセリフはひとつもない」ことを肝に銘じる。(@watashiwaconnie

•一文一文の存在意義を大事にして訳すこと(@YouBokushu

•翻訳の「コツ」を語れるほどの者ではないので、自分が戒めとして机の前に書いて貼ってあることをご紹介しますと…
・曖昧なままにしない。
・違和感を見過ごさない。
・リズムを大切にする。
の3点です。いずれも過去の反省からきたものです。(@MasakoTagaya

他にも多くの投稿をいただきました。ありがとうございました。