日本翻訳者協会会員各位

皆様いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。

3月31日は当協会だけでなく、日本の企業や団体の会計年度終了の日となりますので、ここに、この12ヶ月間の活動報告をいたします。

JATの会員数は現在約800人で、日本在中の方、海外在住の方が半々です。ほとんどの会員の情報はhttp://jat.org/ja/translatorsで閲覧できます。また、JATの歴史、組織についてはhttp://jat.org/ja/aboutをご覧ください。当協会は2016年度に8百万円強をウェブ開発・更新に投資いたしましたが、お蔭様で、財政的に堅実で、現在約2千万円強の現金預金を保持しています。

現役員とその担当は以下の通りです。

ベンジャミン・トンプキンス:理事長兼会長、翻訳コンテストリエゾン
丸岡英明:副理事長、ウェブマスター
遠藤安岐子:財務担当、TACリエゾン、書記補佐
福岡繁樹:教育、新プロジェクト
平林千春:法務担当、書記代行
ステーシー・ジェリック:IJET担当、ウェブマスター補佐、財務補佐(海外)
フィル・ロバートソン:広報担当、PROJECTリエゾン、FITリエゾン
トバイアス・ラッシュブルック:会員担当、JTFリエゾン
ジェームス・シングルトン:分野別分科会・地域活動委員会リエゾン

監事:ノラ・スティーブンス・ヒース、グエン・クレイトン

分野別分科会(SIGs)には、JATLAW(法律翻訳分科会)、JATPHARMA(製薬翻訳分科会)、JATINT(通訳分科会)、JATTIP(自主出版分科会)、JATTOOLS(翻訳ツール分科会)、JATPATENT(特許翻訳分科会)があり、それぞれが自主的にイベントを開催したり、オンラインで討議したり、講師を招いて研修会を催したりしています。また、IJETなどJATの主なイベントのために積極的に協力をしています。

地域活動はTAC(東京活動委員会)、TRAC(東北地区活動委員会)、KAT(関西地区活動委員会)、MAC(米国中西部活動委員会)がそれぞれ研修会や交流会を催しています。詳細並びに今後のイベント予定はhttps://jat.org/ja/eventsをご覧下さい。

当協会の活動は全てボランティアの方たちで成り立っています。各委員会のボランティア・メンバーはhttps://jat.org/ja/about/jat_organizationに掲載されていますので参照してください。なお、委員会を退いた委員の名前はリストに掲載されていませんが、ここで委員を退いた方々に深謝いたします。特に、KATのジョージ・ブルダニオティス氏、JATLAWのカイル・ヒル氏、TACのリチャード・メドハースト氏、お疲れ様でした。

また、ウェブ・コンテンツ、選挙、翻訳コンテスト、e塾、アンソロジー、テックチーム、ISO、告知翻訳などに携わっている、縁の下の力持ち的な存在であり、なくてはならない存在で、ありとあらゆる面でJATに貢献してくださった方々に深く感謝いたします。

JATのウェブマスターで、副理事長でもある丸岡英明氏の主導で、JAT並びにIJETのウェブサイトを大々的に更新しました。新しいJATとIJETのサイトは以前より見やすくなっているだけでなく、会員間のコミュニケーションに使えるフォーラム(https://jat.org/ja/forums および https://ijet.jat.org/ja/forums)やJATブログ(https://jat.org/ja/blog)という新しい機能を備えています。会員のみがアクセスできる求人広告(https://jat.org/ja/job-board)、過去の研修会やIJETを記録したビデオの数々もhttps://jat.org/ja/events/videosでご覧になれます。また、会員の情報は「翻訳者を探す」(https://jat.org/ja/translators)で公開されています。

第27回英日・日英国際会議(IJET)は、リサ・ヒュー委員長の下、IJET-27仙台実行委員会によって、仙台国際センターで2016年6月18日・19日に開催されました。この東北地方で初めて行われたJATの大規模なイベントは、基調講演と東北弁によるシェークスピアの悲劇の公演から始まり、翻訳・通訳に関する数々の講演、討論、研修が二日間に渡って行われました。大成功に終わったIJET-27の実行委員の皆様、おめでとうございます。そして、本当にありがとうございました。

2017年度もいろいろなイベントが計画されています。IJET-28は2017年4月8日・9日に米国オハイオ州コロンバス市で開催されます。ナディーン・エドワーズ氏とアリソン・ラリマー氏の二人の共同実行委員長の下、IJET-28実行委員会は会員皆様に有益なプログラムを用意し、皆様をお待ちしています。

当協会の理事選挙の時期が近づいています。5月下旬に立候補者を募り、6月半ばに会員による選挙が行われます。JATの発展のみならず、翻訳・通訳業界内でJATが重要な役割を担い続けるため、そして私たちに直接関係する課題に対処し、翻訳者・通訳者そして一般大衆に理解してもらうために、是非立候補を考えてください。選挙委員会からの告知は会員のメールやJATフォーラムで発表されます。

2017年JAT通常総会を2017年6月24日(土)に東京で開催いたします。当協会の通常総会は例年IJETの中で行っていますが、今年は少し趣向を変え、総会とあわせて、午前・午後にわたる研修会を開催する予定です。基調講演は齊藤貴昭氏(Terry Saito)による翻訳の品質管理に関するプレゼンテーション、それに引き続き、機械翻訳および業界への影響についてのパネルディスカッションを行います。当日の締めくくりとして、JATの通常総会を行い、JAT活動に関する決議・報告等、理事会の新役員の選任を行います。最新情報はJATのWebサイト(jat.org/ja)でご確認ください。ふるってご参加いただければ幸いです。申込み受付は4月初旬に開始する予定です。

2018年のIJET-29は大阪が名乗りをあげ、関西での開催となりました。日時・場所はもうすぐ発表されますので、予定表にいれてください。共同実行委員長の二神信也氏とジュリアン・キッチン氏は企画等でお手伝いいただける実行委員を募っています。

最後に、JATから受けた恩恵を返報し、次世代に繋いでいくため、各種委員会の一員になる、今後のIJETの手伝いをする、JATのブログに記事を書く、エッセー集に寄稿するなどなど、JATのために何らかの形で積極的に参加してくださるようお願いします。JATは皆様のノウハウ、スキルそしてエネルギーを必要としています!

ボランティアをしたい方、質問がある方はいつでも英語または日本語で私宛にメールをしてください。今後とも、よろしくお願いします。

日本翻訳者協会理事長

ベンジャミン・トンプキンス

[email protected]