のぞいてみよう!ゲームローカライズ舞台裏
Session Overview
パンデミックによる生活様式の変化がプラスに働き、成長著しい世界のゲーム産業、その販売戦略に欠かせないのが翻訳(ローカライズ)。ゲームローカライズは奥深く、ただゲームのコンテンツを翻訳するにとどまりません。台詞一つとっても、キャラクターの性格によって表現は十人十色。また、UIにはIT翻訳、利用規約やプライバシーポリシーには法務翻訳の知識も必要になり、告知にはマーケティング翻訳のセンスも求められるなど、多分野の集約された世界、それがゲームローカライズです。今回は、著名なゲーム制作会社で活躍する社内英日翻訳者の方と、フリーランスで多彩なゲーム関連翻訳を引き受けている中日翻訳者の方を登壇者に招き、ゲーム翻訳の世界についてお話しいただきます。
以下、当日触れる話題(一部)
・ゲーム翻訳者が行う業務内容・付随業務の紹介
(社内翻訳者とフリーランス翻訳者で異なる機会などを含む)
・ゲーム翻訳と他の翻訳の違い
(直訳と意訳/アイテム/キャッチコピー/一部トランスクリエーションなど)
・ゲーム翻訳で求められる翻訳者像
※本セミナーは日本語で進行します。
Speaker Profile
張 玥 (ちょう ゆえ) 在日華僑二世、中日ゲーム翻訳者。中国の各都市で展開している日本語のフリーペーパー(雑誌:Whenever)の編集者として、社員時代に社内翻訳で経験を積み、2015年にフリーランスとして独立。実務や映像翻訳を経てゲーム翻訳の道へ。ゲーム翻訳は今年で8年目、翻訳歴は通算12年。今までに携わった作品は60以上。担当作品では言語リーダーなども務め、ユーザーに分かりやすい翻訳をモットーとしている。担当作品:『アカツキランド』『終末のアーカーシャ』『Code: U1』
谷口 新菜(たにぐち にいな)国際基督教大学教養学部言語学科卒、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)所属シニアローカライズスペシャリスト。国際基督教大学卒業後、渡米し美大で視覚効果を学んだ後、2005年に帰国しフリーランス翻訳者として活動を始める。2006年にソニー・コンピュータエンタテインメント(現SIE)に所属し、現在に至るまで数々のAAA作品のローカライズを担う。代表作品:『Detroit: Become Human』『Marvel's Spider-Man』『The Last of Us Part II』。
Moderator Profile
藤田 優輝(ふじた ゆうき)英日ゲーム翻訳者。学生時代はイギリス演劇について学び、シェイクスピア劇の舞台演出、戯曲翻訳を経験。大手予備校の英語講師として勤務後、公官庁にて契約書・プレスリリースなどの翻訳業務に従事。並行してインディーゲームの有志翻訳プロジェクトに参加し、2021年よりゲーム翻訳者として活動し始める。
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