日付:
2019年11月23日
時間:
2:30 午後 - 5:00 午後
場所:
清泉女子大学(東京)1号館3階131号室

日付: 2019年11月23日(土)
時間: 14:30 – 17:00 (受付開始:14:00)
場所: 清泉女子大学(東京)1号館3階131号室
http://www.seisen-u.ac.jp/access/index.php
進行役:セーラ・ブル氏

セミナーについて:
レオン・ウルフ氏は、「Oxford Handbook of Translation Studies」における法律翻訳に関する自己の章において、法律翻訳理論を「伸びて、はね返る(stretch and snap)」として特徴づけました。当該理論は、直解主義の柱に結び付けられた伸び縮みする帯のように、法律翻訳者に一定程度の自由を認めますが、帯が伸びすぎた場合には、言語的忠実性という初期の位置にはね返ります。翻訳者がテキストの意味を伝達するのにおいて享受する「一定程度の自由」に関する一般的な議論では、法律翻訳理論は一定の結論に到達しています。受動性が初期の位置であり、創造性というのは「限定的」な例外です。

レオン氏はIJET-30における自己のセッションで、「伸びて、はね返る(stretch and snap)」理論に対する自己の批判を紹介しました。同氏は、複雑性の理論(complexity theory)を引き合いにしつつ、翻訳者も弁護士と同じように、問題の「空間(範囲)」内で自己の作業に向き合うものであると主張しました。法律問題ではクライアントと相手方を超えた事項を考慮しなければならないのと同じように、翻訳は単に一つの言語から別の言語に言葉を置き換える作業ではありません。法とは生きた言語です。文脈は重要です。レオン氏は、翻訳におけるルールに基づくアプローチを拒否することで、法律翻訳者の作業について、情報をもって行う創造性の重要性を再度主張しました。

このセミナーではIJET-30におけるレオン氏のプレゼンの抜粋をお見せするとともに、同氏が議論する論点について、より詳細に見ていきます。

セミナーの後には、当該会場で、軽食と飲み物をお出しし、カジュアルなネットワーキング・イベントを予定しています。

レオン・ウルフ氏について:
レオン・ウルフ氏はQueensland University of Technology(QUT)で法学の准教授をしています。同氏は、Master of Arts in Japanese Interpreting and Translation(MAJIT)、Master of Laws in Asian and Comparative Law、日英翻訳者としてのNAATI認定、及び日本語能力試験1級を含み、日本語及び法学の両方において資格を有しています。研究専門領域の主要な分野は日本の法及び社会であるものの、日本の法律理論に関するエッセイの、一冊の書籍の長さのある共同翻訳や、日本の法律翻訳に関するコメンタリーに関する著作も発表しています。レオン氏のプロフィールのサイトは、次のとおりです。www.leonwolff.com.au

講演は英語で行われます。

チケット:
JATサイトによる前払いの場合(2019年11月21日(木曜日)午後3時までにお支払いください)
JAT会員:1000円
JAT会員ではない方:3000円

当日、セミナー登録時に支払う場合
JAT会員:1500円
JAT会員ではない方:3500円

セミナー終了後、午後5:00から7:00まで、会場でネットワーキングイベントを予定しています

JATサイトによる前払いの場合:
(2019年11月21日(木曜日)午後3時までにお支払いください)
1500円

当日、セミナーで受け付けの時に支払う場合:
1500円