○講師:清水真、社団法人 関西司法通訳養成所
○開催日:2015年3月15日(日)
○時間:14:30~16:30(講演終了後、17時頃から会場近くで交流会)
○参加費:JAT会員は1,000円 / 非会員は1,500円
○会場:兵庫県私学会館(JR/阪神元町駅から北へ徒歩3分、阪急三宮駅から徒歩7分)
○所在地:神戸市中央区北長狭通4丁目3-13 (078-331-6623 ) (http://www.hyogo-shigaku.or.jp/map.html)
○申し込み:3月12日(木)までにJAT KAT<[email protected]>まで、講演後の交流会に参加するかを明記のうえお申し込みください。
○協力:JAT通訳分科会(JATINT)
統計によると、昨年の来日外国人犯罪は数年ぶりに増加しました。今後数年この傾向は進むと予想され、外国人犯罪対策は新しい局面を迎えていますが、外国人被疑者事件に不可欠な通訳人の資質や能力が疑問視されるケースが散見されます。こうしたケースを抽出し、その対策についてお話します。
(1) 日本における外国人犯罪
国際テロを含む外国人犯罪の事件解決がいかに難しいかを説明します。
(2) 通訳の資質、能力が疑問視
実際の例を取り上げて、具体的に説明します。
(3) 外国人取調べ時の留意事項
通訳を介して取調べを行う場合の留意事項についての指導内容及び捜査員通訳人に対する不満、苦情などを紹介します。
(4) 実践「取調べ通訳」
想定に基づき、取調べ通訳にトライしてみましょう!
プロフィール
昭和58年(1983年)、兵庫県警察巡査を拝命し、交番勤務を経て、警察大学校国際捜査研修所で2年間勉強し、警察実務中国語を習得しました。帰県後は、主に県警本部外事課、組織犯罪対策課など外国人犯罪を取扱う部署で勤務し、通訳はもちろんのこと、自ら外国語での取調べを行うバイリンガル捜査官として外国人事件の解決に貢献し、晩年は通訳センターの責任者としてあらゆる言語の警察通訳人の育成指導に当たりました。この間全国で、取調べにおいて虚偽自白を誘引し、えん罪を引き起こすという大きな不祥事が発生し、取調べの可視化に向けた様々な法整備が行われ、警察においても取調べの高度化が検討されました。外国人被疑者の取調べの高度化を図るうえで、警察通訳人のレベルアップが必要不可欠であるにも関わらず、我が国において警察通訳人を養成する機関が存在しないことに疑問を抱き、昨年3月、31年間勤続した警察を早期退職し、日本では例のない司法通訳を養成する団体「社団法人 関西司法通訳養成所」を設立し、警察通訳人の育成に尽力しています。