Finalists (English to Japanese)




The following five entries (#91, #114, #140, #141, #161) have made it to the final round.

Entry 91
高齢者を守るハリケーンへの備え
メアリー・D・デイビス著

ハリケーンシーズンに備える季節が再びやってきた。ハリケーンに備えるにあたって多くの人々が忘れがちなことの一つに、高齢者への対処をどのようにするかという問題がある。
高齢者は起こっている変化をはっきりと知ることができず、昨年、2008年にハリケーン「アイク」が発生した際、たくさんの高齢者が電力供給の停止や利用可能な公共サービスの欠如のために困惑した。ハリケーン発生時に身近な高齢者を保護するのに役立つ方法の一つは、備えをしておくことである。
以下に、役立つ手引きをいくつか挙げてみる。

1.大人用おむつなどのサニタリー用品、乳児用ウェットティッシュ(自分自身が使用することもできる)、手袋、必要な場合には介護用品などを用意しておく。
2.高齢者がいつも服用している薬を一か月分手元に持ち合わせておく。
3.ランタン型ライトと予備電池を確保しておく。ランタン型ライトは停電前と同じ明るさで部屋を照らし、手で持たなくてもよいため杖や歩行器を妨げる恐れがない。
4.エンシュア(缶入りの栄養補助食品)などの栄養補助食品を購入しておく。このような食品は保存がきき、状況による余分なストレスのために必要となるビタミンを多く含んでいる。
5.地方自治体に高齢者の情報を登録しておく。例えば、テキサス州ヒューストンは、「ハリス郡ヒューストン211特別支援交通登録所」(Houston-Harris County 211 Special Needs Transportation Registry)を設置している。記載された番号(211)に電話をして、高齢者の情報を登録する。これは当局者が特別なニーズを知り、必要とあれば援助を提供することを目的としたサービスである。国内の多くの地域でこのような登録所が設置されている。
6.緊急時に高齢者のために必要となる施設(透析医療センターや酸素供給会社など)の場所を確認し、緊急時の対策がどのようなもので、自分の身近な高齢者が受け入れてもらえるかどうかを調べておく。予備の計画は立てておいたほうが望ましい。
7.電動スクーターや電動車いすは稼動するのに電力を必要とするということに留意し、高齢者のために予備の手動車いすを用意しておくとよい。
8.トランプやボードゲームなどの気晴らしの道具を忘れない。このようなゲームは高齢者を夢中にさせ、暴風雨のことを一時忘れさせるのに非常に役に立つ。

 言うまでもなく、上記に挙げた項目は、食料、水、電池、懐中電灯、電池式のラジオやテレビ、現金、応急処置セット、家族が災害時に必要とするものなど、日頃のハリケーン対策の備蓄に追加するものである。
 常に忘れてはいけないことは、高齢者は普段と異なる状況に当惑する可能性があるということである。ハリケーンは間違いなく普通の状況ではないと言える。電気がないことに混乱し、荒れ狂う暴風雨に困惑するのは高齢者も同じであるため、思いやりと理解をもって接してあげること。暴風雨に関するどのような最新情報でも知らせてあげることで、高齢者は何が起こっているのか知ることができる。彼らも私たちと同様、ラジオから伝わる情報に関心をよせているということを忘れてはならない。
 しっかりとした準備があれば、私たちにとっても高齢者にとってもハリケーンの恐怖は少し弱まるかもれない。

Entry 114

ハリケーン対策におけるお年寄りのケア
メアリー・D・デイヴィス

 今年もまたハリケーン・シーズンに備える時期となりました。ハリケーン対策のうち、ハリケーン・シーズンにお年寄りをどうやってケアするかということは、忘れられがちです。

 お年寄りは変化に大変不安を抱きます。昨年2008年のハリケーン・アイク上陸時に停電や公共サービスの停止が起こった際には、多くのお年寄りが大いに戸惑いました。事前に備えておくことが、嵐の間お年寄りを介助・介護するうえでの一助となります。

 以下に参考となるヒントを記します。

1. 大人用オムツ、赤ちゃんのおしり拭き(あなた自身のためにも役立ちます)、介護用手袋などの失禁対策用品を買い備えておくこと。

2. お年寄りが服用している医薬品を1か月分手元に用意しておくこと。

3. ランタン型ライトと電池を確保しておくこと。この種の明かりはお年寄りが慣れ親しんでいる室内照明に近いうえ、手に持って運ばなくてよいため、杖や歩行器の妨げになりません。

4. エンシュア社製やその他の種類の栄養補給食品を買っておくこと。これらが便利なのは、日持ちがするし、重いストレスがかかる状況下で必要とされる豊富なビタミンの供給源となるためです。

5. 地方自治体にお年寄りを登録しておくこと。例えば、テキサス州ヒューストンではヒューストン・ハリス郡211特別支援移送登録という制度があります。決められた番号に電話を掛け、お年寄り登録してください。このサービスは当局が特別な支援の必要なお年寄りを事前に認識しておくことで、必要時に援助ができるよう制定されました。国内の多くの地域でこのような登録システムが整備されています。

6. 緊急時にお年寄りが必要とするような事業所(透析治療センターや酸素供給会社など)の所在地を見つけておき、その事業所がお年寄りを救う力を失った場合の緊急プランを確認しておくこと。代替プランを考えておいた方がよいでしょう。

7. 電動カートや電動車いすは、動かすのに電力が必要であることを忘れてはいけません。そのため、予備として手動の車いすをお年寄りのために準備しておいた方がよいかもしれません。

8. トランプやボード・ゲームのような、娯楽の類(たぐい)も忘れてはなりません。それらに熱中することで、お年寄りはしばらくの間嵐について忘れることができるからです。

もちろん、上記のアイテムは食料、水、電池、懐中電灯、電池式のラジオあるいはテレビ、現金、救急箱などの、あなたの家族が嵐の間に必要とする通常のハリケーン対策必需品に加えて備えておくものです。

お年寄りが日常から離れた状況に混乱しうるということを、常に覚えておいて下さい。ハリケーンは明らかに通常ではない状況と言えます。お年寄りもまた、停電に狼狽し、荒れ狂う嵐に混乱するということに、思いやりと理解を示さなければなりません。お年寄りにも知っている限りの最新のハリケーン情報を教えるようにして下さい。そうすることで彼らも何が起きているかを知ることになります。お年寄りもあなたと同じように、ラジオから流れる情報に関心を持っているということを心に留めておいて下さい。

あなたの、そしてお年寄りのハリケーンへの不安は、適切な準備をすることで少し軽減することができるのです。


Entry 140

高齢者のためのハリケーン対策
メアリー・D・デーヴィス

ハリケーンの季節に備えるいつもの時期がまたやって来た。ハリケーン対策の一環として忘れがちなのが、高齢者への支援方法である。

高齢者は変化を予期することが不得手であり、昨2008年のハリケーン・アイクの時には、停電や公共サービス停止により非常に混乱した人達が多かった。嵐の時に身近な高齢者の世話を容易にする方法の一つは、事前に準備しておくことである。

考慮すべき点をいくつかあげよう。

1.大人用おむつ等の排泄処理用品、ウェットティッシュ(これは自分でも使える)、手袋、その他身の回りのケア用品を蓄えておくこと。

2.1か月分の常用薬を持ち合せておくこと。

3.ランタン型のライトと電池を必ず用意すること。これは日頃慣れている明るさと同じ程度の室内照明となり、また手に持つ必要がないため、杖や歩行器の邪魔にならない。

4.「Ensure」等の栄養補助食品を買っておくこと。これが良いのは、長期保存が可能であることと、非常にストレスの強い状況で必要となるビタミンを大量に摂取することができるからである。

5.身近な高齢者の名前を地元の役所に登録しておくこと。例えばテキサス州ヒューストン地区には「ヒューストン・ハリス郡211特別搬送者登録制度」があり、これに登録するには所定の番号へ電話しておけばよい。このサービスは、役所が高齢者の特殊ニーズを把握し、必要な時に支援することができるように作られたものである。同様の登録制度は国内の多くの地域で設けられている。

6.非常時に必要となる可能性のあるサービス提供者(透析センターや酸素提供者等)の場所を把握し、停電で対応できない時の非常時対策を確認しておく。これにはバックアップ対応が必要である。

7.電動スクーターや車椅子には電気が必要であることを認識しておくこと。バックアップとして通常の車椅子を用意しておくとよい。

8.トランプやボードゲームのような娯楽用品を忘れずに。ゲームは没頭するのに良い手段で、しばし嵐のことを忘れさせてくれる。

もちろんここに挙げたのは、通常のハリケーン対策備品(食料品、水、電池、懐中電灯、電池で作動するラジオまたはテレビ、現金、救急用医薬品セット、その他嵐の時に自分達が特に必要な物)に加えてさらに用意すべき物である。

高齢者は、平常でない状況の時に混乱する可能性があることを常に念頭におくこと。ハリケーンはまさに平常以外に属する状況である。思いやりを持ち、高齢者もまた停電であれば平静を失い、荒れ狂う嵐により困惑することを理解すること。また最新のハリケーン情報は必ず伝え、現に起きていることがわかるようにすること。自分と全く同様に、高齢者もラジオから流れる情報には興味があることを認識しておく必要がある。

適切な準備をしておけば、自分にとっても身近な高齢者にとっても、ハリケーンは少し気楽なものになるはずである。


Entry 141

ハリケーン時の高齢者対策について
メアリ. D. デイビス

今年もハリケーンシーズンに備える時期になりました。ハリケーン対策のうち多くの人がおろそかにしているのが、シーズン中の高齢者ケアに関する部分です。

高齢になると状況の変化がなかなか飲み込めないもので、昨2008年に到来したハリケーン・アイクの際には停電や様々なサービスが使えず不十分な状態の間、ひどく混乱した高齢者が多く見られました。嵐の間高齢のご家族をケアする時に役立つ方法の一つは、備えておくことです。 

検討に役立つヒントをいくつか紹介しましょう。

1. 成人用おむつ、赤ちゃん用おしりふき(赤ちゃん以外にも使えます)、グローブ等の排泄用品、その他家庭介護用品の備蓄。

2. 高齢のご家族の常備薬1か月分の用意。

3. 照明器具は必ずランタン型で電池とともに用意すること。ランタン型の照明は普段の室内照明よりも明るく、手に持たなくてもよいので杖や歩行器を使うときの邪魔になりません。

4. エンシュアなどの栄養補助食品の購入。こうした食品が非常に優れている点は、腐らないこと、ハリケーンによる極度のストレスのため大量に必要なビタミンを摂取できることです。

5. 高齢のご家族を地方自治体に登録。テキサス州ヒューストンの例をあげると、ハリス郡ヒューストン211特別移送支援登録制度(211 Special Needs Transportation Registry)というものがあります。指定された番号に電話をかけて高齢のご家族を登録しましょう。この制度は、当局が高齢のご家族が特別に必要とする支援を把握し、必要に応じて援助できるよう作られています。国内の多くの地域にこのような登録制度があります。

6. 緊急時に高齢のご家族が必要な可能性のある施設(透析治療センターや酸素供給会社など)を探しておき、その施設がご家族を受け入れ不能になった場合にどのような緊急対応策を用意しているか確かめること。予備案も用意しておくべきです。

7. 電動スクーターや電動車いすは作動に電力が必要なことを踏まえ、予備の普通の車いすも高齢のご家族用に備えておくとよいでしょう。

8. トランプやボードゲームのような娯楽になるものも忘れずに。高齢のご家族が夢中になりしばらくの間嵐を忘れてしまえる、気の利いた方法です。

当然のことながら、以上の品目は通常のハリケーン備品に加えて用意するものです。通常の備品とは食品、水、電池、懐中電灯、携帯ラジオまたはテレビ、現金、救急用品セット、その他嵐の間家族が使うと思われる必需品です。

高齢のご家族は、いつもと同じ状態にない間は頭が混乱している可能性があることを常に念頭に置きましょう。ハリケーンは紛れもなく普通の状態ではありません。高齢のご家族も停電に途方に暮れ、吹き荒れる嵐に頭が混乱していることを思いやり、理解しましょう。嵐について得た最新情報は必ず伝え、高齢者も状況を把握できるようにしましょう。ラジオから流れる情報に、高齢のご家族もまったく同様に関心があることを忘れないようにして下さい。

適切な事前対策は、ハリケーン時家族と高齢者にかかる負担を多少とも和らげてくれるでしょう。


Entry 161

高齢者のためのハリケーン対策
メアリー・D・デイヴィス

ハリケーン・シーズンに備える時期がまたやってきた。ハリケーン対策として忘れがちな分野が、ハリケーン・シーズン中の高齢者のケアだ。

高齢者は状況の変化に非常に戸惑うものだ。昨年、2008年ハリケーン・アイクが襲った時期、停電が起こり、水道やガスなども寸断されて不通であった際には、ひどく狼狽した高齢者が多かった。荒天時に高齢の家族を世話するあなたの負担を軽くする方法として、事前の準備が挙げられる。

以下の心得は役立つので検討してもらいたい。

1. 成人用オムツ、赤ちゃん用の使い捨てペーパータオル(これは自分でも使える)、手袋、その他の介護用品など、下の処理のための品々を買いだめしておく。
2. 高齢の家族の一か月分の薬を手元に置いておく。
3. ランタンのような照明具とバッテリーを必ず用意する。こうした照明具のほうが、高齢者が使い慣れた室内照明に似ているうえ、持ち運ぶ必要がないため、杖や歩行補助器の邪魔にもならない。
4. 「エンシュア」のような栄養補助食品をいくらか購入する。こうした食品は、腐らないうえ、常よりも大きなストレスのかかる状況下にある高齢者に必要と思われる各種ビタミンも豊富な点が優れている。
5. 高齢の家族を地元当局に登録する。たとえばテキサス地域のヒューストンには、ハリス郡ヒューストン211特別支援輸送登録制度がある。指定の番号に電話して高齢者を登録しておくものだ。これは、高齢者の要する特別支援を当局が把握し、必要に応じて援助してくれるサービスだ。アメリカには同様の登録制度を持つ地域が多数ある。
6. 緊急時に高齢の家族が必要とするかもしれない機関・会社(透析治療センターや酸素供給機器の取扱会社など)の所在と、その機関が高齢者を助ける力がない場合には、どういった緊急時対策を立てているかを確認する。代替策がなければならない。
7. 電動スクーターや電動車椅子は動力として電気が要るため、高齢の家族には予備の普通の車椅子が入用になるかもしれないことを銘記する。
8. トランプやボードゲームといった類の娯楽を忘れてはならない。高齢の家族の関心を引くのにうってつけで、しばらくの間は悪天候のことを忘れていられる。

もちろん上に列記した項目は、家族が荒天時に必要とするであろう食料、水、バッテリー、懐中電灯、電池式のラジオまたはテレビ、現金、救急セット、その他のハリケーン対策の必需品に加えて、ということだ。

常に頭に入れておくべきなのが、高齢の家族は非日常的な状況下では混乱するだろうということだ。ハリケーンは明らかに非常事態に分類される。電気がまったくないことで普段の判断力をなくしたり、ひどい悪天候のせいで混乱するのは高齢者も同様だという、思いやりと理解の心を持つこと。荒天に関して新しい情報を伝える際には必ず高齢者も加え、何が起きているのかが高齢者にもわかるようにすること。高齢者もあなたと同様に、ラジオから流れる情報に関心を持っていることを忘れてはならない。

適切な対策を立てておけば、ハリケーンは、あなたにとっても高齢者にとっても少しは楽なものになり得るのだ。