日付:
2017年6月24日
時間:
終日
場所:
国立オリンピック記念青少年総合センター

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2017年JAT 通常総会を2017年6月24日土曜日に東京で開催いたします。総会を機に、午前9時半から午後3時15分まで研修会も開催する予定です。基調講演は齊藤貴昭氏(Terry Saito)による翻訳の品質管理に関するプレゼンテーション、それに引き続き、機械翻訳および業界への影響についてのパネルディスカッションを行います。当日の締めくくりとしてJATの通常総会を行い、JAT活動に関する決議・報告等、理事会の新役員の選任を行います。

日時:2017年6月24日(土)9:30〜16:30、懇親会:17:30 〜 19:30
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 国際会議室、東京都渋谷区代々木神園町3-1
参加費:
JAT会員:3000円(5/22以降、3500円)
JAT非会員:4000円(5/22以降、4500円)
お弁当・お茶(1000円)
懇親会:3500円(こちらのEventbriteフォームにて、ご希望のチケットを選択してご購入ください。)

プログラム(時刻は変更する可能性があります)

9:00〜9:30 受付
9:30〜9:45 開会の挨拶
9:45〜11:30 私の翻訳チェック - 齊藤貴昭氏による基調講演
11:45〜13:00 交流会・昼食
13:15〜15:15 Is there an elephant in translation? 機械翻訳、まだ見かけていませんか? - パネルディスカッション(日英)
15:15〜15:45 休憩、撤収
15:45〜16:30 通常総会(JAT会員のみ)
17:30 〜 19:30 懇親会

問い合わせ:[email protected]

齊藤貴昭氏による基調講演
タイトル:私の翻訳チェック

概要:
翻訳者の知人達に聞く限り、翻訳チェックを誰かに教えて貰ったとか、何かで学んだという経験を持つ方はほとんどいません。翻訳学校や通信講座、セミナーでも「翻訳チェック」を詳しく教えるものは無いようです。では、翻訳者のみなさんは、どのように自分の翻訳チェック内容を決めているでしょうか?
この講演では、私の翻訳者経験をベースに構築した翻訳チェックを、なぜ、その内容とフローになったのかの背景を含めて説明します。
どのようなチェックをすればいいのか悩んでいる方から、自分なりのチェック方法を構築されている方まで、それぞれの立場で聞いていただき、御自身の翻訳チェックの質向上へ役立てていただけると嬉しいです。

講演者プロフィール:
某電子事務機メーカーにて製造から市場までの幅広い品質保証業務に長年従事。5年間の米国赴任後、米国企業相手の品質関連交渉担当として交渉業務を行う中で自ら通訳・翻訳業務を6年間担当。2007年末より現在のグループ会社で翻訳コーディネーターと社内翻訳者を担当している。日本翻訳連盟理事。
ブログ:翻訳横丁の裏路地 (https://terrysaito.com)

午後のパネルディスカッション:
タイトル:Is there an elephant in translation? 機械翻訳、まだ見かけていませんか?

概要:
2016年暮れにGoogle開発のニューラルネット機械翻訳が突如として登場し、機械翻訳の品質は著しく向上したという評判が翻訳業界をも席巻したといっても過言ではない。
機械翻訳と向き合わなければならない時代がいよいよ到来したと感じているプロの翻訳者も多いのではないだろうか。
産業翻訳においてもその利用価値が認められつつある現在、機械翻訳を利用する立場、開発する立場など多様な視点から機械翻訳に関する最新状況を確認し、今後の傾向を把握するべく、パネルディスカッションを展開する。

パネリスト:

隅田英一郎
IBM、ATR、NICTの研究所を渡り歩きつつ一貫して自動翻訳に関わり、規則、用例、統計、ニューラルネットの全技術を熟知。音声翻訳アプリVoiceTra、テキスト翻訳サイトTexTraを公開して、「対訳データ」と「高度なアルゴリズム」によって、本質的に翻訳が困難な日本語と英語の間でさえも高精度自動翻訳が実現可能であることを証明してきた。現在、2020年をゴールとする音声翻訳の国家プロジェクト「グローバルコミュニケーション計画」を推進しながら、翻訳イノベーションの種蒔き・草刈り・水やり等のお世話に精を出している(^^♪。

河野 弘毅
1960年福岡県生まれ、東京大学工学部卒。宇宙開発業界からローカリゼーション翻訳業界に転職し、1991年から翻訳会社を経営。2002年にいったん廃業した後、2005年に翻訳業界に復帰。複数の翻訳会社勤務を経て、2016年4月よりふたたび独立。機械翻訳が社会に普及していく過程で翻訳業界がどのような役割をはたすのか、また、その結果として翻訳の進め方がどのように変わっていくのかに関心を持つ。現在は「ポストエディット東京」の屋号でおもに翻訳会社に対する機械翻訳導入のコンサルティングに従事。日本翻訳連盟発行の機関誌「JTFジャーナル」編集長を2011年から現在まで務める。日本翻訳連盟(JTF)、アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)、日本通訳翻訳学会(JAITS)、日本翻訳家協会(JST)、言語処理学会(ANLP)の会員。

トム・ガリー
1957年、米国カリフォルニア州パサデナ市に生まれる。カリフォルニア大学サンタバーバラ校言語学専攻卒業後、シカゴ大学大学院で言語学と数学の両修士課程を修了。1983年の来日後、日本語の勉強を始める。1986年から2005年までは和英翻訳、英文コピーライティング、辞書編集などを本業にする。著書は『Start Speaking Japanese Today』『Reading Japanese with a Smile』『英語のあや』など。訳書は『Jazz Up Your Japanese with Onomatopoeia』『英語で楽しむ寺田寅彦』など。主な辞書は『研究社新和英大辞典』、『研究社英語の数量表現辞典』など。2005年以降は東京大学に常勤教員。現在は、大学院総合文化研究科・教養学部教授。

マシュウ・ヒートン
TBSJの設立者兼最高経営責任者。2003年に翻訳業界に入り、翻訳・プロジェクト管理を担当した後、担当業務を事業開発に移行。日本最大規模のM&Aに伴う資料の翻訳(200名の翻訳者を動員)やアジア最大級のレバレッジド・バイアウトのデュー・デリジェンスなど、大型案件を多数手掛けてきました。TBSJでは経営者として金融、法務、エンターテイメント、テクノロジー、その他分野の翻訳サービスを立ち上げ、同社は世界最大級の企業数社から日英・英日翻訳の優先発注を受けるまでに成長しています。