日付:
2013年7月13日
時間:
2:00 午後 - 5:00 午後

7月13日の講師を務める予定だったマイケル・エメリック氏は、やむをえない不測の事態により、セミナーにお越しいただくことができなくなりました。代わりに、日本文学の翻訳家チャールズ・デ・ウルフ教授をお招きし、以下の内容でご講演いただけることになりました。

日本文学のなかでも難解な作品ほど翻訳の愉しみは大きかったと、故エドワード・サイデンステッカー氏は語りました。その筆頭が川端康成であり、言うまでもなく『源氏物語』だったと言います。今回のセミナーでは、まず『源氏物語』における言語に焦点を当てます。一見して単純な(あくまでも相対的に言えばですが)日本語の古典文法と、それを駆使した紫式部に見られる圧倒的な難解さとを比較します。続いて翻訳上の、具体的には敬語などの言葉づかいや文体に関する問題に話を移し、その問題を現代文学についても敷衍します。(今回のセミナーは英語で行われます。)

講師:チャールズ・デ・ウルフ

慶應大学名誉教授。形態統語論と歴史言語学を修めた後、当初の念願どおり日本文学翻訳の道に入り、古典から現代文学まで多くの日本人作家の作品を翻訳、出版している。代表的な翻訳作品として『今昔物語集』の抜粋、芥川龍之介の作品集、谷崎潤一郎の短編、日野啓三の『夢の島』、村上春樹のノンフィクション、絲山秋子の作品など多数。最新作に、ラルフ・マッカーシー、竹森ジニーとの共訳『半島を出よ』(英題 From the Fatherland With Love)がある。日本文学、特に『源氏物語』のドイツ語訳およびフランス語訳に関する研究でも知られている。

開催日:2013年7月13日(土)

時間:14:00~17:00
開場:13:30  開演:14:00
会場:Forum 8
所在地:東京都渋谷区道玄坂2-10-17(渋谷駅徒歩5分)
電話番号:03-3780-0008
参加費:JAT会員・・・無料 / 非会員・・・1,000円 (事前申込不要

交流会:17:15~(交流会も事前参加申し込み不要。セミナーの受付にて参加申し込み・支払。)
場所:ジ・オールゲイト
交流会参加費用:2000円(飲み物別料金)
問い合わせ:東京地区活動委員会

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