日付:
2013年5月18日
時間:
2:00 午後 - 5:00 午後

今回のセミナーでは、機械翻訳やISOなど、翻訳業界の動向についてお話いただきます。

第一部:翻訳とイノベーション

講演者:鈴木博和

翻 訳・通訳サービスから翻訳支援ツールまでを含めた「言語サービス」という市場はきわめて巨大であり、なおかつ世界的不況の中でも安定的に成長をしていると いう特徴がある。そのような「優良」市場の中でイノベーションを起こし、言語サービスにおける新たな需要を生み出すことができれば、その利益は計り知れな い。しかし、そもそもそのような「イノベーション」は可能なのだろうか? 可能だとすると、我々は何に気をつければよいのか? 様々な事例を紹介しながら言語サービスで「新しい世界」を作るためのイノベーションを検討する。
(講演は日本語で行います)

2000年より株式会社東芝研究開発センター知識メディアラボラトリーにて機械翻訳の研究に従事し、同社製品“The翻訳”シリーズの中核機能を開発。2009年にはAAMT(アジア太平洋機械翻訳協会)長尾賞を受賞。
2013年4月より同研究開発センター研究企画部企画担当。最近は、機械翻訳研究者・開発者や機械翻訳ユーザで構成されるAAMTとJTFなどに所属する翻訳者・翻訳会社とが交流と互いの理解を深められるよう活動を行なっている。

第2部:翻訳と通訳に関するISOの規格について
報告者:佐藤綾子、JAT監事、ISO TC37国内委員会委員

ISO(International Standard Organization/国際標準化機構)は、産業分野の国際規格を策定するための非政府組織です。規格制定作業は、約300の専門委員会が行っており、各委員会には多数の分科委員会と作業部会が設けられています。
昨年、言語を扱う専門委員会(TC37:専門用語、言語、内容の情報資源)に、新たに翻訳・通訳・関連技術に関する分科会(SC5)が設立されました。 そこで、TC37日本国内委員会事務局の日本規格協会(JSA)からの要請により、翻訳業界からJATとJTF(日本翻訳連盟)がこの分科会に委員として加わりました。
翻訳と通訳に関してどのような規格がすでに制定されているかあるいは作成されつつあるかについて、またこれらが翻訳会社や個人の翻訳者にどのような影響を及ぼし得るかについてご報告します。

開催日: 2013年5月18日(土)
時間: 14:00~17:00
開場:13:30  開演:14:00
会場: Forum 8
所在地: 東京都渋谷区道玄坂2-10-17(渋谷駅徒歩5分)
電話番号: 03-3780-0008
参加費: JAT会員・・・無料 / 非会員・・・1,000円 (事前申込不要)
交流会:17:15~ 
場所:The Aldgate
交流会参加費用:2000円(飲み物別料金)
問い合わせ:東京地区活動委員会

JAT会員は、下記のリンクからプレゼンテーション資料、ビデオをご覧いただけます。

翻訳とイノベーション

翻訳と通訳に関するISOの規格について

ビデオ