言葉を描くということ、翻訳するということ
5月のTACセミナーでは、1910年の日本を描いた旅行記“Ein Spaziergang in Japan (A Walk in Japan)”(日本を歩く)の英訳に関する2つのプレゼンテーションを行います。この旅行記は、懐かしい日本の風景、音、匂いを思い起こさせてくれます。ドイツ人の著者、ベルンハルト・ケラーマンは、大きな希望を抱いて明治時代の日本にやって来ました。田舎の漁師町の通りをぶらつき、村々の美しさに恋をし、昼下がりはもっぱら土地土地の芝居小屋の芝居を細部まで書き留めて過ごしながら、転換期にあった日本を満喫したのです。
最初のプレゼンテーションでは、この旅行記の訳者であるロバート・ブラジアック氏が、読みやすく、楽しめる訳文として表現する上での課題を説明します。重要なポイントについては、自身の訳文の抜粋を例として取り上げます。次に、スチュアート・エアー氏が、旅行記の言葉をどのように絵で表現したかについて話すとともに、その絵に影響を与えたアートを紹介します。さらに、絵を描くプロセスを、順を追って説明していきます。
セミナー会場では、旅行記のイラストのほか、エアー氏によるそのほかの挿絵や作品も展示される予定です。
(セミナーは英語で行われます)
【講師プロフィール】
ロバート・ブラジアック氏は独英翻訳において10年以上にわたる幅広い経験を持っています。国際政策・開発分野の翻訳を専門とする同氏にとって、“A Walk in Japan”と向き合った時間は心地よい気分転換の時間となりました。同氏は2013年から東京大学の特任研究員を務めており、持続可能な海洋管理や国際協力に関する問題の研究に従事しています。
スチュアート・エアー氏は日本で10年にわたり、フルタイムの翻訳者として勤務してきました。現在は東京の法律事務所に翻訳チェッカー兼翻訳者として勤務しており、プライベートでは東京の人々や通りの風景の絵を描いています。来日前は英国の大学で美術を専攻していました。“A Walk in Japan”は同氏にとって、イラストを手掛けた初の作品です。
ブログ:www.stuart-ayre.com/archive
開催日:2016年5月28日(土)
時間: 14:00~17:00
開場: 13:30 開演:14:00
会場: フォーラム8 (http://www.forum-8.co.jp/access/index.html)
所在地:東京都渋谷区道玄坂2-10-17(渋谷駅徒歩5分)
電話番号:03-3780-0008
参加費:JAT会員・・・1,000円 / 非会員・・・3,000円(事前申込不要)
交流会:17:00〜
交流会会場:フォーラム8 (http://www.forum-8.co.jp/access/index.html)
5月17日(火)[JST]までにこちらのフォームからお申し込みください。
交流会費用:1名3,000円(飲放題込み)、当日セミナー受付にて現金でお支払いください。
所在地:渋谷区道玄坂2-19-14 電話:03-3461-8574
問い合わせ:[email protected]
ロバート・ブラジアック氏
スチュアート・エアー氏