特定非営利活動法人 日本翻訳者協会
理事会議事録

日時: 平成25年5月31日 9:00~11:00
場所: アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル市クイーン・カピオラニホテル会議室

出席者: (順不同)
理事: 岩田ヘレン、チャールズ・アッシュマン、ウレマン フレッド、
カレン・サンドネス、木下マリアン、木本恵、立花陽一郎
監事: フランク・モアヘッド、佐藤綾子
オブザーバー:
ベンジャミン・トンプキンス、遠藤安岐子、宮原美佳子、関根マイク
欠席者: 姫野幸司

議案
(1)IJET手引き改訂版の承認
(2)新任監事の任命手続き
(3)謝礼金制度
(4)承認を必要とする案件
(5)その他

岩田理事長が議長、サンドネス氏を書記として議事進行を図ることに出席理事全員が賛同し、理事会は9時に開会され、以下のことが審議、議決された。

第1号議案:IJET手引き改訂版の承認
IJET手引き改訂版について、以下の変更提案および懸念が表明された。
1)ウレマン氏の提案:テーマの部分で現在「必要条件」となっているのを、「推奨事項」とする。
2)木本氏はIJETが4月に開催された場合、決算を完了する時間がなくなる可能性があると述べたことに対して、監査の佐藤氏から暫定決算として提出できるとの助言があった。
3)木下氏の提案:IJETに登録した人がIJETのホームページにアクセスできるようにすることを明記すべきである。
サンドネス氏の動議、ウレマン氏の支持により、改訂されたIJET手引きは上記の理事の提案を反映することを条件に承認することに全理事が賛成し、議決された。

第2号議案:新任監事の任命手続き
佐藤監事から以下の経過報告説明があった。
監事としての立候補者がなく、細則にこのような場合の対処法が記されていないことから、理事が細則を変更、ノラ・スティーブンス・ヒースを監事として任命することになった。モアヘッド監事は法的に監事は2名必要であると指摘した。
岩田氏が動議し、アッシュマン氏の支持により、理事会の決議として細則に従い、ノラ・スティーブンス・ヒース氏を監事候補者として選出することを理事全員の賛同をもって決議した。

第3号議案: 謝礼金制度
木下氏からこれまでのJATの謝礼金支払について以下の説明があった。
実際にはその時、相手によってまちまちで、JATの会費や登録費の免除という事例もあり、T-シャツ、チョコレート、昼食、本の贈呈もあり、謝礼金として2万円が支払われた。
また、全員がボランティアで仕事をしている中、謝礼金は高すぎるべきではないというのが大多数の意見であるが、誰でもできるボランティアの仕事と特殊技術を要する仕事とを区別すべきであると述べた。
キャシー・エベーストから委員を辞めていく人に何らかの贈り物をするのはどうかとの提案があったことも報告された。
アッシュマン氏は辞任する委員に理事会として贈り物をするべきではなく、委員会のメンバーが辞任する委員に対して感謝の意を表する意味で何らかの贈り物をすると良いとの意見を提示した。
ウレマン氏は通常の謝礼金の方針に例外が生じる場合、必ず理事会の承認を事前に受けるべきであるとの意見を提示した。
JATはボランティアに対して決められた通常の謝礼金または旅費以外の謝礼金または費用を支払わないこと、また、仕事を依頼する際、報酬及び知的財産権について事前に決め、同意すべきであると、全員の意見が一致した。

第4号議案: 承認を必要とする案件
IJETまたは国際翻訳セミナー(PROJECT)の正式な提案はまだないが、サンドネス氏によると2015年に英国のヨークでIJET-26を開催する案、および2016年にIJET-27を仙台で開催する案を委員会が検討していること、また、2013年に京都でPROJECTを開催する可能性があり、暫定的に問い合わせがあったとの報告があった。

第5号議案:その他
モアヘッド氏が、理事がJATの委員会に現役委員として活動し、過度の仕事を担うことになったり、利害の抵触となる可能性があるのではないかとの懸念を表明した。これに対し、SIGまたは委員会において主導的役割をすることと、一委員として活動することと異なるのではないか等の議論があった。
立花氏は、コンテンツ委員会を創設したときの例をあげ、委員会に入ることによりJATの運営に新しく多くの人が参加できる機会を与えることができると述べた。
岩田氏は全員の議論を次のようにまとめた。
- 主導的参加は新しい活動が始まる段階では良いことであるが、活動が軌道にのった時点で見直すべきである。
- 役員でない会員の主導的参加の機会を奪うことになりかねないこと、そして利害の抵触となる恐れもある。
よって、以下のことに理事は全員一致で合意した。
理事会として役員(理事および監事)が(理事会以外で)主導的役割を果たすことを推奨しないが、委員会とSIGの創設時においては例外とする。この方針はIJET実行委員会の委員長にも適用される。この方針は理事会手引きおよびIJET手引きにも記載されること。

木下氏からレ・ミゼラの仕事ぶりについて質問があり、木本氏は多くのサービス提供社に関しても調べ、交渉したが、その時点でレ・ミゼラのサービスがその中では一番良かったと報告した。岩田氏はレ・ミゼラのサービスを継続して受ける義務はなく、新しい理事会でより費用に対して効果の高い代替オプションを探し続けることができると述べた。

議長が理事会の閉会を宣言し、11時に閉会した。

この議事録が正確であることを証します。
議事録作成者: カレン・サンドネス


議長 岩田ヘレン

署名人 木本恵

署名人 木下マリアン