英日部門の受賞者ならびにファイナリストの方々の訳文です。

英日部門
第1位 北原陽子(J69)
第2位 小林 美紀(J29)
ファイナリスト 木村 遥香(J1) 田島 愛 (J2) 岩井アミ(J53)

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ファイナリスト J1 木村 遥香

ネットいじめとは?

ネットいじめにはいろいろな形があるが、インターネットや携帯電話といったテクノロジーを用いて嫌がらせをするという点で共通している。ネットいじめリサーチセンターは、ネットいじめを「コンピューター、携帯電話等の電子機器を利用し、故意かつ継続的に苦痛を与えること」と定義している。SNS上にちょっとした悪口を書き込むことから、脅迫メールを何度も送りつけたり、本人の許可なしに私的な写真やビデオを投稿してウェブサイトで一般公開することまで、ネットいじめの範囲は多岐にわたる。

ネットいじめの種類と具体例とは?
・もっとも有名でもっとも痛ましいネットいじめの一つとして、タイラー・クレメンティのケースがあげられる。他の男性との性行為の様子をルームメイトたちが録画し、インターネット上で公開したことで、クレメンティは2010年9月22日に自殺した。ウェブカメラを仕掛けた隠し撮りだった。悲しいことに、若い性的少数者を標的としたネットいじめが多発している。
・ネットいじめリサーチセンターは、虐待関係におけるネットいじめの事例を取り上げている。例えば、脅迫的なメールを絶えず送り続けることで、被害者の行動を監視し、恐怖感を与えようとする場合がある。
・エイミー・ベンファーが「ネットにおける誹謗中傷」という見出しでSlate.comに掲載した記事によると、ニューヨークのキャパクアで高校3年生の男子生徒数名がウェブサイトを立ち上げ、同じクラスの女子生徒の情報―それぞれの詳しい「性経験」レベルといったものまで―を共有していたという。
・Facebookなどに偽のプロフィールを登録し、いじめに利用するケースもある。友人の実名で登録したページに、恥ずかしい写真や屈辱的なコメントを投稿するのがその例である。
・心当たりがないにもかかわらず、知らない人から悪意に満ちた匿名の電話やメール、ショートメッセージが大量に送りつけられることもある。

ファイナリスト J2 田島 愛(大阪市)

ネットいじめとは何か?

ネットいじめには多くの種類がありますが、共通しているのはインターネットや携帯電話などのテクノロジーを使って相手に嫌がらせを行うことです。ネットいじめリサーチセンターはこの現象を「コンピューターや携帯電話や他の電子機器を使用して、意図的に繰り返し危害を与えること」と定義しています。ネットいじめはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で仲間内で悪口を言ったり、脅迫するようなメールを繰り返し送りつけたり、誰もが見ることのできるウェブサイト上に個人の画像や動画を無断で投稿するなど様々です。

ネットいじめの種類と例
・ 最もよく知られており最も悲劇的なネットいじめの一つがタイラー・クレメンティさんの事件です。タイラーさんは2010年9月22日に自殺しました。これはタイラーさんが男性と性行為をしているところを収めた動画を、タイラーさんのルームメイト達がネット上に投稿した後の出来事です。ルームメイト達はウェブカメラで行為を隠し撮りしていました。残念ながら、特にLGBTの若者を対象としたネットいじめが蔓延しています。
・ ネットいじめリサーチセンターは虐待的な関係に関するネットいじめの事例を紹介しています。例えば、恋人に脅迫的なメールを繰り返し送りつけられ、行動を監視され脅威を与えられることがあります。
・ ニューヨークのチャパクアでは、高校3年の男子生徒が複数でウェブサイトを作り、クラスメートの女子の情報を共有していました。エイミー・ベンファーが報じた「ネットリンチ」と題した記事によると、この中には女子高生がどのくらい「性体験が豊富か」という情報も含まれていました。
・ Facebookなどのサイトで嘘のプロフィールを作り嫌がらせをする「なりすまし」もネットいじめの一種です。このなりすましでは、例えば実在する友達の名前でページを作り、恥ずかしい写真や下品なコメントを投稿することがあります。
・ ネットいじめの被害者には、悪意に満ちた内容の匿名の電話やテキストメッセージ、メールやインスタントメッセージが殺到することがあり、誰が何のためにそのようなことしているのかは被害者にはわからないのです。

ファイナリスト J53 岩井アミ

ネットいじめとは

ネットいじめには多くの種類があるが、共通する性質は、対象者を攻撃するためにインターネットや携帯電話などのテクノロジーを使うことだ。ネットいじめリサーチセンター (Cyberbullying Research Center)はこの現象を「コンピューター、携帯電話やその他の電子機器の使用により、故意に繰り返し加えられる危害」と定義している。ネットいじめはソーシャル・ネットワーキング・サイトでの軽い悪口から、執拗で脅迫的な携帯メッセージ、さらには誰でも見られるサイトへのプライベートな写真やビデオの無断掲載にまで及ぶことがある。

ネットいじめの種類と事例

●最もよく知られ最も痛ましいネットいじめの実例に、タイラー・クレメンティの事件がある。クレメンティは2010年9月22日に自ら命を絶った。彼が他の男性と親密にしている様子を映したビデオが、ルームメイト達によりネットに公開された後だった。ルームメイトらは隠しウェブカメラで映像を撮影していた。悲しいことに、ネットいじめはLGBT(性的少数者)の青少年に対して特に顕著である。
●ネットいじめリサーチセンターは、虐待的な人間関係におけるネットいじめの事例を挙げている。たとえば恋人が被害者の行動を監視し威嚇する目的で、携帯メールで絶え間なく脅迫的な接触を図ってくることがある。
●ニューヨーク州チャパクアで高校3年の男子生徒数人が、同級生の女子高生の情報を共有するためのウェブサイトを作成した。そこには女子生徒の性経験の程度の詳細も含まれていたと、Slate.comの記事「ネット糾弾」(“Cyber slammed”)でエイミー・ベンファーは述べている。
●ネットいじめの加害者が、被害者を愚弄するためにFacebookなどのサイトに偽のプロフィールを作成することもある。たとえばサイトで仲間の本名を使い、そのあと恥ずかしい写真や侮辱的なコメントを載せるなどする。
●被害者は、悪意に満ちた内容の電話、携帯メール、Eメールやインスタント・メッセージを、誰の仕業か何が原因かわからないまま次々と受け取ることがある。


第2位 J29 小林美紀

ネットいじめとは

ネットいじめにはさまざまなタイプがありますが、共通していることは、いずれもインターネットや携帯電話といったテクノロジーを利用していやがらせをするということです。ネットいじめリサーチセンターは、これを「コンピューターや携帯電話、その他の電子機器を使って、意図的に繰り返し相手を傷つけること」と定義しています。ネットいじめは、SNSに軽く悪口を書き込むものから、携帯にしつこく脅迫的なメールを送ったり、公開ウェブサイトに個人的な写真や動画を無断で投稿したりするものまで、多岐にわたっています。

ネットいじめのタイプと事例

・もっともよく知られている痛ましいネットいじめに、テイラー・クレメンティさんの事例があります。クレメンティさんは、ある男性と親密にしている様子をルームメイトにネット上で公開され、その後の2010年9月22日に自殺を図りました。その動画は、ルームメイトが隠しカメラで撮影したものでした。悲しいことですが、LGBTの若者に対するネットいじめが多く見られます。
・ネットいじめリサーチセンターは、虐待に関連するネットいじめの事例をあげています。たとえば、自分の恋人や配偶者に脅迫的な携帯メールを何度も送り続け、相手が何をしているのか逐一チェックしたり、脅したりするのです。
・ニューヨーク州チャパカに住む高校3年生数人が、クラスの女子生徒の情報を共有するウェブサイトを作りました。そこには、女子生徒たちがどの程度の「性体験」があるかについての詳細な書き込みもあったと、ウェブサイトStateに掲載された「ネット上の攻撃」という記事でエイミー・ベンファーが報告しています。
・ネットいじめの加害者は、被害者に嫌がらせをするために、フェイスブックのようなサイトで偽のプロフィールを作ることがあります。例えば、そこで実在する仲間の名前を使って本人になりすまし、恥ずかしい写真や屈辱的なコメントを投稿するのです。
・被害者たちは、誰がやっているのか、なぜ自分がそうされるのかわからずに、不快な内容の匿名電話や、携帯メールやEメール、インスタントメッセージの攻撃にあうこともあります。


第1位 J69 北原陽子

ネットいじめとは?

ネットいじめには、さまざまな形態がありますが、共通する要素は、相手に嫌がらせをする目的で、インターネットや携帯電話のようなテクノロジーを利用していることです。ネットいじめリサーチセンター(The Cyberbullying Research Center)は、そうした事象を「コンピュータや携帯電話、その他電子機器類の使用を通じて、意図的に、繰り返し相手を傷つけること」と定義しています。ネットいじめは、ソーシャル・ネットワーキング・サイトを介したささいな悪口から、脅迫的な内容の携帯メールの執ような送信、個人の写真や動画の公開ウェブサイトへの無断投稿まで多岐にわたります。

ネットいじめの種類と事例は?

・ ネットいじめのなかでも、最もよく知られ、かつ最も痛ましい一例は、タイラー・クレメンティ(Tyler Clementi)氏の事例です。2010年9月22日、クレメンティ氏は自ら命を絶ちました。クレメンティ氏と、ある男性の性的な関係を示す動画を、クレメンティ氏のルームメートがネット上に投稿したあとのことでした。ルームメートは、密かに仕掛けたウェブカメラで、その動画を撮影していました。残念ながら、LGBT(性的少数者)の若者に対するネットいじめは特に広がりをみせています。
・ ネットいじめリサーチセンターは、虐待を伴う関係を背景とするネットいじめの事例を挙げています。たとえば、恋人が相手の行動を監視し脅しをかけるために、携帯メールで、絶えず相手を脅迫するようなメッセージを送り続けるというものです。
・ 米ニューヨーク州チャパクア(Chappaqua)では、高校の最上級生の男子生徒数人がウェブサイトを作って、クラスメートの女子生徒に関する情報を共有していました。なかには彼女たちの「性体験」のレベルに関する詳細な情報もありました。エイミー・ベンファー(Amy Benfer)氏は、Slate.comサイトに掲載の「ネットたたき(Cyber slammed)」と題した記事のなかで、この事例を伝えています。
・ ネットいじめには、フェイスブックなどのサイトに偽のプロフィールを作って、相手をあざけるものもあります。たとえば、そのプロフィールページに友人の実名を使い、その友人を辱めるような写真や、おとしめるようなコメントを投稿するというものです。
・ ネットいじめの被害者は、悪意のある内容の匿名の電話や携帯メール、PCメール、インスタントメッセージを立て続けに受けることがあります。それが誰の仕業なのか、また動機が何なのかは被害者には分かりません。