「翻訳者の目線2012年」
本稿は、日本翻訳者協会(JAT)所属のプロ翻訳者からの短い意見を編集したものである。年齢・国籍・分野・経験値を問わない翻訳者たちによる知恵の結集といえよう。英語で書かれたもの、日本語のもの、真面目なもの、屈託のないもの、同意できるもの、できないもの―さまざまであるが、すべては翻訳という仕事の数多い側面を照らし出す、経験に裏打ちされた意見や見識であり、示唆に富んでいる。これが読者を啓発するものとなることを願う。
本稿はまた、JATが初めて発行する撰集である。互いの見識を分かち合うJAT会員の結束と貢献を示すものであり、これを編纂したJATアンソロジー委員会の努力の所産である。翻訳者のみならず翻訳に関心を寄せる世界中のあらゆる人々が、入手し、再読し、次作を待ち望むJATアンソロジーの先駆けとなるべく上梓された。
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