JATとは?
日本翻訳者協会(Japan Association of Translators、略称はJAT)は、1985年に、翻訳者のための情報交換の場を設け、それによって翻訳の品質を向上させ、翻訳をさらにやりがいのある仕事へ高めることを目的に設立されました。「実際に翻訳を行うのは、翻訳会社ではなく翻訳者個人であり、翻訳という職業の発展のためには、個人翻訳者の関心事や利益を重視すべきだ」という基本理念のもと、会員資格は個人の翻訳者または通訳者に限定されています。当協会は、2001年4月以降、東京都認定の特定非営利活動法人(NPO法人)として活動しており、2018年11月現在、会員数は700名強で、そのうちの約5割は海外在住者です。JATは、会員に専門的能力の開発やネットワーキングのためのあらゆる機会およびリソースを提供しています。
英日・日英翻訳国際会議(IJET)
1990年から、毎年1回、2日間にわたって開催されるこの会議は、JATが現在運営するプロジェクトの中で最大規模を誇ります。参加者は、ネットワークを広げ、経験および専門知識を共有し、各自の専門能力をさらに開発することができます。開催場所は日本と英語圏の国とで毎年交互にされ、これまでに、日本各地および世界中で開催されてきています。
詳しくはIJETウェブサイトをご覧ください。
国際翻訳セミナー PROJECT
PROJECTは、通常、IJETが海外で行われる年に、日本の主要都市で開催され、翻訳・通訳の様々な側面や業界の情報などを取り上げる1日のセミナー会議です。これまで、東京、大阪、名古屋、京都で開催されました。
詳しくはPROJECTウェブサイトをご覧ください。
地域活動委員会
JAT内外から講師を招き、ツールやビジネス慣習などの実務翻訳に直接関わるトピックだけではなく、会社の設立方法、税金問題、業界基準といったさまざまなテーマの講演会などを、各地域で定期的に開催しています。会合後には、ネットワークづくりのための交流会を開催しています。
JATには、現在、次の地域活動委員会があります:
- TAC(東京地区活動委員会)
- KAT(関西地域翻訳者委員会)
- TRAC(東北地区活動委員会)
- MAC(米国中西部活動委員会)
貴方の住む場所の近くにも!―JATは、日本国内に限らず、世界各地での地域活動委員会の立ち上げを含む様々な活動を支援しています。
分野別分科会 SIGs (Special Interest Group)
JATでは、専門分野別の分科会も開催しています。これらの分科会では、専門分野の論文や書籍の出版、メーリングリストの運営、会合の開催などを行っています。
JATには、現在、次の分野別分科会があります:
- JATLAW(法律翻訳分科会)
- JATPHARMA(製薬翻訳分科会)
- JATINT(通訳分科会)
- JATTOOLS(翻訳ツール分科会)
- JATPATENT(特許翻訳分科会)
- JATBOOK(出版翻訳分科会)
- JATENT(エンターテイメント翻訳分科会)
- JATOTH(多言語分科会)
その他の活動
新人翻訳者コンテスト
優秀な新人実務翻訳者の発掘と奨励のために開催される日英・英日翻訳のコンテストです。応募資格は実務翻訳(放送・映像翻訳も含む)経験3年未満であること。JATの会員でなくても応募できます。
詳しくはこちらをご覧ください。
e-塾
翻訳技術を高めたいJAT会員をベテラン会員が指導するオンライン翻訳塾です。これまでは主に駆け出しの日英ネイティブ翻訳者を対象に実施してきましたが、この度、中級~上級翻訳者向けの専門分野別のセッションも開催する運びとなりました(JATPHARMA e塾)。
詳しくはこちらをご覧ください。